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介護報酬改定:介護労働者の待遇改善効果は限定的

2010/01/26

厚生労働省は1月25日、2009年4月の介護報酬改定後、介護従事者の平均給与は月9000円増えたとの調査結果の速報値を公表した。
介護報酬の増加により月額2万円程度の給与引き上げにつながるとの想定もあったが、施設運営費などに使う業者も多く、賃金への反映は想定額の半分程度にとどまった。
また、昇給のケースには定期昇給の分も含まれており、改定が介護労働者の待遇改善におよぼした効果は限定的であったといえる。
調査結果によると、09年の介護従事者の平均給与額は月額23万1366円で、08年の22万2308円より9058円増えていた。
職種別に見ると、もっとも引き上げ幅が大きかったのは生活相談員・支援相談員の1万2291円増。作業療法士らは8102円増。介護職員(訪問介護員を含む)の平均給与は19万9854円と、昨年より8919円改善した。

【報道】
介護従事者の給与、9000円上昇=09年度報酬改定で実態調査-厚労省 1月25日15時31分配信 時事通信
介護報酬改定後、月9千円賃金アップ―厚労省が速報値 1月25日15時5分配信 医療介護CBニュース介護報酬:改定を反映、従事者給与9000円増--09年・厚労省調査

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