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女性自衛官性暴力国賠訴訟:全面勝訴!

2010/07/29

 北海道の航空自衛隊基地で、同僚の男性自衛官から性暴力被害を受け、さらに上司から退職を強要された女性自衛官が国を相手取っておこしていた裁判の判決が、札幌地裁(橋詰均裁判長)で言い渡されました。判決は、原告の訴えをほぼ全面的に認め、国に総額580万円の支払いを命じました。
 女性は2006年9月、夜勤中の同僚男性に呼び出されて性的被害を受けましたが、上司に相談したところ、事情聴取を男性隊員が行うなど不適切な対応を受けたうえに、退職を強要されたとして2007年に訴えを起こしました。女性は提訴後も自衛隊での任期延長を望んでいましたが、認められず、昨年退職しています。
 加害男性は刑事では不起訴処分とされ、その後停職60日の懲戒処分を受けています。国側は女性の訴えに対し、性的行為は合意に基づいており、退職強要の事実はない等と主張していました。
 判決は、男性自衛官による被害事実を認定し、さらに被害後の自衛隊の対応について、不適切な対応があったこと、被害女性が不利益を被らない権利を保障しなかったことを認定しました。
 

★事件の詳細については、「女性自衛官の人権裁判を支援する会」のホームページをご覧ください。
http://jinken07.dtiblog.com/

【報道】
国に580万円賠償命令 女性自衛官の退職強要訴訟
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072901000440.html

同僚から性的暴行、上司に相談したら退職強要…「あった」と札幌地裁 元自衛官女性勝訴
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100729/trl1007291548017-n1.htm

空自セクハラ訴訟、国に580万支払い命令
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100729-OYT1T00588.htm

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