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アイルランド:人工妊娠中絶に関する新法に対する抗議デモ

2014/08/26

 8月20日、アイルランド・ダブリンで、人工妊娠中絶に関する新法に抗議する2000人規模のデモが行われました。このデモは女性の中絶の権利を支持するChoice IrelandやAbortion Rights Campaignなどを含む複数のグループが主催。参加者は「女性の運命を決めるのは教会でも神でもない」「すぐに中絶の権利を」「女性は保育器ではない」と訴えました。
 このデモのきっかけとなったのは、レイプで妊娠した18歳の女性が妊娠8週目に中絶措置を求めたが手術は認められず、25週の妊娠期間を経て帝王切開により出産させられた事件です。アイルランドでは中絶手術を斡旋または行った場合、最高14年の刑期が課されますが、2013年7月には妊娠の継続により母体の生命に危険がある場合と、女性に自殺願望がみられる場合にのみ中絶が認められる法律
が議会によって可決されています。しかし今回の事件では、女性が自殺志願していると専門家が判断していたにも関わらず、政府は手術を認めなかったそうです。2013年には中絶手術を受けるためにイギリスへ渡った人々の数は4000人に上っていると報道されています。

【報道】
The Irish Times(8/20)Thousand at Dublin pro-choice march over Irish abortion lawsGuardian(8/18)A Pregnant, suicidal rape victim fought Ireland’s new abortion law. The law wonGuardian(2013/7/12)Ireland passes law allowing limited rights to abortion

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