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中国:フェミニスト活動家5人 身柄拘束から解放

2015/04/14

2015年4月13日、3月初旬から1か月以上にわたって警察に勾留されていた中国のフェミニスト活動家5人(Li Tingting, Zheng Churan, Wu Rongrong, Wang Man and Wei Tingting)
が、釈放された。

勾留されていた5人は、これまで女性や子どもの貧困問題、セクシュアル・マイノリティの権利、ジェンダーに基づく暴力の根絶など、重要な社会問題にフェミニスト視点から取り組んできた若手活動家だ。

5人は、3月8日の国際女性デーに公共バス内におけるセクシャル・ハラスメント防止を訴えるアクションを計画していた。しかし、警察はこのアクションが「挑発しトラブルを引き起こす」ものだとして、女性デー直前の3月6日から7日にかけて5人を拘束した。

これに対し、中国のフェミニストたちは彼女たちの釈放を求めるfacebookページ(“Free Chinese Feminists”) などを立ち上げ、運動を展開。世界中のフェミニスト団体から拘束に抗議する声明などが出されていた。

アジア女性資料センターも5人の速やかな釈放を求める公開声明(賛同13団体)を4月8日に発表している。

●公開声明: 中国若手フェミニスト活動家の速やかな釈放を求めます
今回、釈放はされたが、彼女たちへの容疑は未だにとかれていない。無罪となったわけではないのだ。今後は厳しく行動を監視される可能性もある。

ミシガン大学教員の王政(Wang Zheng)さんはコメントを発表し、「5人の容疑が晴れたわけではない。しかし、今回の釈放に向けた呼びかけが、ナショナルな枠組みではなくトランスナショナルな草の根の連帯で起きたということ、中国政府は決して一枚岩ではなく、内部でもさまざまな議論や交渉が行われているということを考えると希望を持てる」としている。

今後は、5人への容疑を取り下げ、彼女たちの活動を妨げることのないよう求めていくことが重要だ。彼女たちの取り組みにアジア女性資料センターも連帯していきたい。

【報道】
●”China Releases 5 Women’s Rights Activists Detained for Weeks” The New York Times (4/13)s

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