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アメリカ:プランド・ペアレントフッド襲撃事件

2015/11/30

2015年11月27日、アメリカで、「プランド・ペアレントフッド(Planned Parentfood)」の施設が襲撃された。

1916年に設立されたプランド・ペアレントフッドは、性病検査、避妊ピルの処方、妊娠中絶の処置など、人間の性・生殖に関する医療サービスを提供する非営利団体だ。健康保険がなくても受診でき、全米に700近くの施設を持っている。

今回の事件は、コロラド州のコロラドスプリングスにあるプランド・ペアレントフッドの施設の駐車場で、ライフルを持った容疑者が銃を乱射。駆けつけた警察と約5時間の銃撃戦の末、逮捕された。少なくとも3人が死亡し、9人がケガをしている。

現在、容疑者の犯行動機は明らかになっていない。

2015年夏、プランド・ペアレントフッドは、中絶した胎児の臓器を不正に販売しているとして、中絶に反対する共和党保守派などから、厳しく追及されていた。アメリカの議会下院で行われた公聴会では、臓器の不正売買の証拠とされたビデオは、意図的に編集をされたもので真実ではないと否定している。しかし、共和党の議員らは補助金の打ち切りを求めるなど団体批判を繰り返していた。また、アメリカでは、これまでも人工中絶を行う施設を狙った襲撃が繰り返し起きている。

【参考】
プランド・ペアレントフッドのウェブサイト(英語)
【報道】
(11/28)The New York Times “In Colorado, Bustling With Shoppers, Then Gripped by Chaos” (11/28)朝日新聞「米コロラド州で男が銃乱射 3人死亡、9人負傷」

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