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「天皇制と女性」

2001/04/25

「天皇制と女性」

 天皇制と国家主義、ジェンダーについて考える講座です。
 「慰安婦」問題をきっかけに、ナショナリズムの動き、そして今でも続く国家の中のジェンダー分離政策がはっきりとみえてきたように思いますが、今の国家主義の動きと「天皇制」とは切り離しては考えられないのではないでしょうか。
 戦後、天皇の「免責工作」が巧妙におこなわれたことは、多くの記録文書から明らかになっていますが、敗戦直後にマスメディアを取り込んで捏造された天皇神話が今もなお再生産され、流通しつづけていることも事実です。また、天皇制が単なる機構としてだけではなく、私たちひとり一人の生活の中でも、ものの考え方や意識形成の過程で「天皇制」のもつ文化的、イデオロギー的側面に思考や
感情が大きく影響を受けているのではないでしょうか。
 この講座では天皇制の問題を戦前・戦時中の事象、戦争責任の問題としてだけではなく、今も続く問題、現代のナショナリズムの問題とからめて考えていきたいと思います。 戦後世代の私たちにとって天皇制とは何でしょうか?そしてそれをジェンダーの視点でみると何がみえてくるのか。戦前・戦後とわたって、天皇・天皇制が果たした女性の抑圧や女性支配の歴史をふくめてじっくりとお話いただきます。

鈴木裕子さん
大学教員。編著書に「フェミニズムと戦争」(マルジュ社)「女・天皇制・戦争」(オリジン出版センター)「日本軍性奴隷制問題と天皇の戦争責任」(緑風出版)
など多数

講 師:鈴木裕子さん
日 時:4月25日(水) 19:00~21:00
場 所:東京ウィメンズプラザ 視聴覚室C(表参道駅より徒歩5分)
参加費:1,500円(アジア女性資料センター会員1,000円)

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