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下関市教育長発言への抗議声明に賛同しました

2008/07/16

6月26日、山口県下関市の嶋倉剛教育長が、山口朝鮮学園の関係者に対し、「日本の朝鮮植民地支配は歴史的事実に反する」と発言した問題について、アジア女性資料センターは、下関の行動と言葉をつなぐ『海』編集委員会のよびかけによる以下の抗議声明に団体賛同しました。

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嶋倉剛教育長の「朝鮮の植民地支配は歴史的事実に反する」という発言 の撤回・謝罪と辞任を要求する申し入れ

下関市教育長
嶋倉 剛 様

2008年7月14日

全国509の賛同人 
下関の行動と言葉をつなぐ『海』編集委員会
 
 
 このたびの嶋倉教育長の「朝鮮の植民地支配は歴史的事実に反する」 という妄言に、私たちは怒りをもって抗議します。正しい歴史認識を欠いた今回の発言は絶対に許しません。
 日本による朝鮮の植民地統治は疑う余地もない歴史的事実であり、日本政府もこれを認め、歴代の首相も謝罪の言葉を述べています。ゆえに、下関に住む小・中学生も「植民地」であったことを明記した歴史教科書で学んでいるのです。 
 戦前から朝鮮半島と深い関係にある下関市を顧みる時、あなたの発言は長い間の市民各層によるさまざまな交流と和解、そして友好と平和な未来への取り組みを踏みにじりました。
 また、韓国の釜山市と姉妹友好都市協定を結び、国際友好の施策をとってきた歴代の市長、市議会や市行政当局の努力を水泡に帰させるものです。
 あなたは7月8日、市教育委員会の定例会で「大変なご迷惑を
かけた。」と述べ、9日には下関市議会の関谷博議長あてに書面を提出し同じ主旨の発言をしました。
 いったい、どちらの方向を見て釈明をされているのでしょうか?あなたの発言によって下関市民をはじめ全国の個人、団体から多くの抗議が寄せられている中、その方々に真摯に向き合い、説明と謝罪がなぜできないのでしょうか?
 あなたは「いかなる個人・団体とも面談はしない 」という主
旨の発言をしていますが、公務員として最低の義務である説明責任を放棄した対応であり、主権者である市民を愚弄するものです。
 子どもを育む者は、大切な躾として「過ちは素直に相手にお詫びする」ことを教えますが、あなた自身その躾がまったくできておりません。
 未だ発言の撤回も、公の謝罪もなされておらず、発言の説明をも拒み続ける人物が、大切な子どもたちの教育行政のトップにいるという不幸を、私たちは断じて容認できるものではありません。

 以下、全国の賛同人の連名と抗議の声を添えて、発言の撤回と謝罪、ならびに辞任の要求を申し入れます。

1,あなたの「朝鮮の植民地支配は歴史的事実に反する」という発言は、いかなる歴史認識から発言したのか明確に説明すること。

2,日本の朝鮮植民地統治は史実であり、あなたが教育行政をする、下関市の小・中学校で使われている教科書にも「植民地統治」であったと書かれています。
従って、早々に発言を撤回し、発言により傷つけられた北朝鮮と韓国の人々、そして全国の市民に謝罪をすること。

3,あなたの「政府見解に従うというコメントが回答。他の賛否いずれの個人・団体にも、同じ回答である。 従って、いかなる個人・団
体とも面談はしない 」という主旨の発言は、公務員として最低の義務である説明責任を放棄した対応であり、断じて認めるわけにはい
きません。自分の発言には責任を持って市民と面談し、きちんと説明をすること。

4,あなたは「朝鮮の植民地支配は歴史的事実に反する」と二度も発言し、併せて「日韓併合は対等」と発言しました。後になって「政府見解を尊重する」と述べていますが、未だその発言の撤回も、謝罪もなく、かつまた説明責任をも放棄しています。
 そのような人物が、下関で育っていく子どもたちの教育に携わること自体異常であり、教育長という職に不可欠な資格をまったく欠落していると断ぜざるを得ません。
 従って直ちに辞職することを要求します。
 
                              
   以上

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