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アジア女性資料センター運営委員からのお知らせ

2002/12/19

アジア女性資料センター運営委員からのお知らせ

2002年も押しせまってきました。気候の厳しさもさることながら、朝鮮民主主義人民共和国に関する「拉致」問題とそれに集中砲火を浴びせる報道、秒読み段階になった米軍によるイラク攻撃の野望、それを支える日本の状況など、私たちを取り巻く事態はますます厳しさを増しています。アジア女性資料センター機関誌次号は、「平和構築・ジェンダー視点からの安全保障」をテーマに、皆様のお手
元に現状としっかり向き合った問題提起ができるものをお届しようと、現在、1月の発行を目指して制作中です。

さて、アジア女性資料センター代表である松井やよりさんに関しては、10月の公表以来、多くの皆様がお心を痛めていらっしゃることと思います。松井さんは闘病生活に入られ、楽観は許されない状況ではありますが、正面から病気と向き合い、仕事の優先順位をつけながら活動を続けていらっしゃいます。特に現在は、長年果たしたいと切望しながらも、多忙のため実現していなかった、自伝の執筆
作業に取り組まれています。今日に至るまでの松井さんの歩み、なぜこの道を歩みつづけてきたか、今後、女性運動がどのように展開されていくべきかなど、特に次世代を担う女性たちへのメッセージをしっかりまとめるべく、強い意志をもって作業を続けておられます。

「アジア女性資料センター」は、「アジアの女たちの会」の活動を発展的に受け継ぎ、平和、人権、開発、武力紛争、女性に対する暴力などの問題についてジェンダーの視点に立った取り組みを進めてきました。日本社会と世界の状況をジェンダーの視点から検討し、あらゆる暴力や人権侵害のない公正な社会に向けてどのように取り組むことが必要かを考え、世界各地の女性たちとのネットワークを
通じて積極的に発信し、今日まで行動してきました。これまでのように、松井さんにさまざまな面でのご助力をいただくことは難しくなりましたが、私たち運営委員、事務局スタッフ一同は代表の松井さんを支え、これまで同様、ともにアジア女性資料センターの活動を続けていこうと決意しています。しかし、何分微力な私たちのことですので、これまで以上に会員の皆さんとともに活動を創ってい
く事が重要だと考えています。ぜひ思いを再確認し、一緒に活動を強めていきましょう。

どうか会員の皆さんの力強いご協力を心からお願いします。

2002年12月19日
アジア女性資料センター運営委員 事務局スタッフ

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