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国連安保理:武力紛争下の性暴力に関する決議1888号を採択

2009/10/02

国連安全保障理事会で9月30日、武力紛争下の性暴力根絶に向けた取り組みを促進する決議1888号が採択されました。
この決議は、武力紛争と平和、女性に関する安保理決議1325号(→アジア女性資料センター訳)、および昨年6月に採択された武力紛争下の性暴力防止に関する1820号(→関連記事)をフォローアップするものです。
これら2つの決議が採択されたあとも、ほとんど現状が改善されていないことから、1888号では、より実効性のある措置が必要であるとして、武力紛争下の性暴力に関する国連特別報告者の任命や、不処罰をなくすための専門家チームの派遣、制裁措置など、性暴力防止のための具体的な手段の導入を国連事務総長にうながす内容となっています。
議長をつとめたアメリカのクリントン国務長官は、アフリカ歴訪時にコンゴで性暴力被害女性たちと面談したときのことに触れながら、加盟国に取り組みの強化をうながしました。IRCなど、紛争地域で被害者保護にあたってきた国際NGOも採択を歓迎しています。

【関連記事】
UN Security Council Calls for Appointment of Special Representative on Sexual Violence
http://www.voanews.com/english/2009-09-30-voa39.cfm
International Rescue Committee Welcomes New UN Action to Strengthen Efforts to End Sexual Violence in Conflict
http://www.alertnet.org/thenews/fromthefield/220270/125434846094.htm

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