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エジプト:女性活動家に対する軍の暴力と、女性たちの抗議デモ

2011/12/22

ムバラク政権崩壊後も支配権を握る軍に対し、すみやかな民政移行をもとめる民衆のデモに対して、軍が暴力的な弾圧をくわえています。
特に女性活動家はジェンダーにもとづく暴力や性暴力のターゲットにされており、スカーフをつかんでひきずる、服を引き裂く、執拗に殴るといった暴行や辱め、留置所での性的暴行が報告されています。
とりわけ、若い女性が意識を失うまで十数人の兵士たちに殴打されたうえ、ブラジャーがむき出しになるまで服をはぎとられ、さらに胸を足蹴にされる映像がインターネット上に流されたことは、激しい怒りを招いています。
軍は女性活動家に対する暴行を認めて謝罪しましたが、12月20日には、軍の暴力に抗議する数千人規模の女性たちのデモがカイロで行われ、宗教的な女性も世俗的な女性も、公共空間で活動する女性の権利を守るために、ともに声を挙げました。
ムバラク政権崩壊後も、エジプト軍は、拘束した女性デモ参加者に対して強制的に「処女テスト」を行うなど、男性とともに民主化運動に参加する女性たちに対して、性暴力やジェンダー暴力を行ってきました。
「Nazra」ほかエジプトの女性団体は、12月18日付の共同声明で、「女性人権活動家をターゲットにした軍の暴力は、女性を公共空間から追い払うために前政権が行ってきたことの延長であり、いっそうエスカレートしている」と批判。
「女性活動家に対する性暴力は、この重要な時期に、女性たちが自らの権利を守り行使することを妨げ、女性を周辺化しようとする軍指導者たちの意思と無関係ではない。私たちは女性人権活動家の保護を要求するが、それは無力な女性をかくまうことではなく、むしろ女性たちが民主化の行動的パートナーとしてデモや抗議に参加する権利を支援すべきだということだ」と述べ、軍による暴力について判事らによる調査委員会を設置すること、また、政府の人権侵害を報道しないメディアのポリシー見直しなどを求めています。

【関連資料】
Protester Dragged By Headscarf in Tahrir: 3 Days of Violence
Mass March by Cairo Women in Protest Over Abuse by Soldiers
Egyptian Military Blames Violence on Protesters (Video)
Nazra声明
Egypt: UN official deplores reported attacks against female protesters

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