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ジェンダー格差レポート2013:日本は105位とさらに順位低下

2013/10/25

世界経済フォーラムは10月25日、2013年度グローバルジェンダー格差レポートを発表しました。日本は昨年の101位からさらに順位を下げ、136か国中105位と、世界的に見ても大きい格差がいっこうに是正されていないどころか、むしろ悪化さえしていることが明らかになりました。

日本は、相対的な順位が下がっただけでなく、総合的ジェンダー格差指数のスコアそのものも0.650(1に近いほど格差が少ない)と、昨年(0.653)よりもわずかに下がっています。
うちわけをみると、経済分野では0.584(昨年は0.576)とわずかに改善したものの、世界104位(昨年は102位)という格差の大きさ。政治参加の分野は、0.060と昨年0.070よりもスコアも下がり、順位も世界118位(昨年は110位)とさらに下がりました。
特に注意が必要なのは教育分野で、0.976と昨年の0.987よりも下がり、順位も81位から91位に転落しています。日本は、識字率、初等・中等教育では高いジェンダー平等を達成しているにも関わらず、高等教育の進学率においては男女間格差が縮まっていないどころか、むしろ近年悪化している傾向があります。(詳細は『女たちの21世紀』No.74を参照)

世界の状況を見ると、今年も第1位~4位まではアイスランド(総合スコア0.873)、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンと北欧諸国が独占。アジアでは、フィリピンが保健、教育、経済分野で格差を縮めて5位に入りましたが、日本のほか、韓国やインド、中国など、経済成長を遂げていても相対的にジェンダー格差の大きい国が依然として多い状況です。
世界経済フォーラムによれば、調査対象133カ国のうち86か国は昨年よりも格差を縮めることに成功しており、特に政治分野での格差是正が進んでいるのが世界の潮流です。

安倍政権は「女性が輝く社会」という曖昧なスローガンを掲げて国内外でアピールしようとしていますが、現にある女性差別を撤廃し、格差を是正するための具体的な政策こそが求められています。

●日経(10/25)男女平等指数、日本3年連続低下の105位 世界経済フォーラム
●世界経済フォーラムプレスリリース(日本語)
●2013年ジェンダー格差レポート本文(英語)

【参考資料】
●「女たちの21世紀」No.70【特集】「参画」を問う――意味ある意思決定への参加とは?
●「女たちの21世紀」No.74【特集】学ぶことの権利――ジェンダー・階層・エスニシティ

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