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アイリーン・フェルナンデスさん逝去

2014/04/07

女性や移住労働者の権利擁護のために活動するマレーシアの人権NGO、「TENAGANITA」の創設者、アイリーン・フェルナンデスさんが、3月31日、67歳で亡くなられました。

アイリーンさんは「TENAGANITA」の代表を務め、移住労働者の権利運動や人身取引の問題に長年取り組んできました。マレーシアの外国人収容所での深刻な人権侵害を告発したことで政府から訴えられ、1996年、逆に政府から「虚偽情報を流した」として逮捕された事件で、13年にも及ぶ法廷闘争を勝ち抜いた経験もあります。マレーシアの移住労働者の置かれている状況について明らかにし、社会的正義を実現するため精力的に活動を続け、その領域はHIVや植民地主義、セックスワーカーの権利と多岐にわたります。

また、アジアでもっとも尊敬されるフェミニスト・人権活動家のひとりであり、アジア女性資料センターにとっても長年のつきあいのある大事な友人です。1998年7月には、国際シンポジウム、「グローバル化と女性の人権―アジアと日本」にもパネリストとして参加しました。また当センターも賛同した国際キャンペーン「1,000人の女性にノーベル平和賞を!」にもノミネートされるなど、人権活動領域におけるアイリーンさんの功績は大変大きなものです。

アイリーンさんのご冥福をお祈りし、女性の人権や平和のための活動を、日本においても引き継いでいきたいと思います。

Activist Irene Fernandez dies
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