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ナイジェリア:少女200人以上が集団誘拐

2014/05/09

ナイジェリアで発生した少女200人以上が集団誘拐された事件について、ナイジェリア政府の不十分な取り組みに対して国内外から批判の声が上がっている。

4月16日、ナイジェリア北東部のボルノ州で中高一貫教育を行う女子学校から、12~17歳の200人以上の女子生徒が誘拐・拉致された。この事件の犯行を認めたのは、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko haram)」で、組織指導者アブバカル・シェカウ容疑者とみられる人物の映像では、女子生徒たちが教育を受けるのをやめ、結婚するよう繰り返し述べており、少女たちが教育を受ける権利を暴力的に奪うために起こされた事件であることがわかる。アブバカル・シェカウ容疑者は「私が誘拐した。娘たちを売り飛ばす」「人身売買の市場がある。アラーが私に売れと言っている」などと話しており、AFPによれば、すでに隣国チャドやカメルーンで、イスラム武装勢力の男たちに1人2000ナイラ(約1200円)で売られたとの情報も寄せられている。また、5月6日には11人以上の少女が誘拐されるという事件が新たに発生した。

誘拐された少女たちの救済を求めて、首都アブジャ(Abuja)では4月30日、女性たちによる「100万人女性行進」デモが行われた。また、直後にFacebookで「♯Bring Back Our Gilrs(娘たちを返して)」キャンペーンが開始され、SNSを通じて世界各地に広がっている。5月3日には米ロサンゼルスや英ロンドンなどの都市で一斉に少女の救出を求めるデモが実施された。ミシェル・オバマやエレン・デジェネレスもTwitterでこのキャンペーンに参加しているほか、俳優のアン・ハサウェイもアメリカ国内で行われたデモに参加している。決して看過できないこの誘拐事件について、各国は政府レベル、市民レベルで声を上げ始めている。そんな中、日本政府はこの事件についてなんらコメントをしていない。

誘拐された少女たちには教育を受ける権利がある。少女たちの早すぎる結婚は、教育・健康へのアクセスを奪うことになり、教育の機会を奪うことは彼女たちの未来の可能性を奪うことだ。教育は人権であり、その権利を暴力的に奪い取ることは決して許されない。

【報道】
Yahoo(5/8) ナイジェリア・少女276人が過激派の標的に。日本からも一日も早い釈放を求めて声を。
CNN(5/4) ナイジェリアで女子生徒200人超が拉致 救出求め各地でデモ
New York Yimes (5/6) New Kidnapping Reported in Nigeria as U.S. Offers Help 
CNN(5/6)女子生徒「売り飛ばす」、拉致グループが宣言 ナイジェリア

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