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【フェミニストのメッセージボトル】中国のフェミニスト/人権弁護士の釈放を呼びかけてください!

2015/08/11

2015年7月以降、中国で120人以上の人権派弁護士とその関係者らが勾留されたり、行方不明になるという事件が起きています。

この事件に対し、3月に刑事勾留され、4月に釈放されたフェミニストたちの支援者は、「フェミニストのメッセージボトル」という声明と署名請願を発表しました。

アジア女性資料センター会員である大橋史恵さんが日本語に翻訳した声明を掲載させていただきます。伝わりやすいように、部分的に意訳や解釈を加えた翻訳となっています。

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【フェミニストのメッセージボトル】
中国のフェミニスト/人権弁護士の釈放を呼びかけてください!

友人の皆さんへ

7 月9日以来、中国で12人の人権弁護士が身柄拘束・拘禁を受けています。中央電視台(CCTV)のような国営メディアは、こうした弁護士たちの人権擁護活動が犯罪であったという「判決」を公に下しています。しかし家族や人びとは彼女たちを捜索し続けています。いまだ、彼女たちの行方はわかっていません。 弁護人を立てようにも、そういった法的権利を行使しようがない状態です。この間、拘禁された弁護士たちの支援を行わないようにという警告を受けた人たちは 約200人にも上ります。

人権弁護士たちは女性運動の強力な同盟者です。たとえば、今回拘禁された王宇弁護士は、江西省 九江の教員による女児の性暴力事件、海南島万寧小学校の校長 が女子生徒に対してはたらいた性暴力事件、湖南省益陽の教員が学生に対してはたらいた猥褻行為事件など、複数のスクールセクシュアルハラスメント事件に取り組んでいました。昨年、「ジェンダー暴力廃絶の16日間」キャンペーンにおいて、王宇弁護士は教育部に書簡を送り、学校におけるセクシュアルハラスメン トを防止する制度構築を行うよう要請しました。他の弁護士たちも、女性の権利に関わる事件を扱っていました。李和平弁護士は山東省臨沂で起きた女性の強制 避妊手術事件の弁護士でした。また、王全璋弁護士は、河北省の女子学生、?暁輝さんが刑務所前で「父に会わせて」という横断幕を掲げた行為によって刑事処 分を受けた事件の弁護を引き受けていました。〔訳者註:?暁輝さんの父親は2年前に法輪功に関わった容疑で逮捕された〕

フェミニストとして、私たちはこの地上で起きるあらゆる女性の権利侵害に目を向けなければならないと考えています。王宇ら人権弁護士たちは、法に則って人権を守り、正義の理念を貫こうとし、女性の権利のために無私無欲で奔走してきました。その弁護士たちが、手続きを踏まない秘密監禁に遭っているということ、その家族たちが非人道的な扱いを受けているなか、私たちもただ事態を傍観しているわけにはいきません。

もしこのメッセージを受け取ったら、署名活動の請願文をTwitter、Facebookその他、あなたが使っているあらゆるSNSにシェアしてください。最低でも3人から5人のお友達に知らせ、SNS上で拡散するようにお願いしてください。差し支えなければ、署名にご協力ください。あなたの「お名前/ ニックネーム」、「職業」、「地域」、「メッセージ」をwubeiaiziyou@gmail.com宛てに送るか、グーグルフォームによる署名サイトに 記入して送信してください。

※ 現在のところ、SNS上でのこうした情報送信により、公安当局から望まない面会の連絡がくるようなことはないようです。

私たちが自分たちの声を聞いてもらうためには、空間を見つけ出し、広く伝えていくしかありません。それ以外に、公権力に独占されたメディアに抵抗する術はないのです。

【王宇弁護士ら、フェミニスト/人権弁護士の即時釈放を!】
私たちは中国全土のフェミニストです。私たちは中国の女性たちの権利に注目し、行動しています。

私たちは、長年にわたって女性の権利のために活動してきた王宇弁護士とその夫が、2015年7月9日未明、警察によって連れ去られたという報せにショック を受けています。家族らは今もなお、刑事拘留通知書を受け取って居らず、罪名や拘禁の場所もわかっていません。弁護人が介入することもできない状態です。 王宇弁護士の両親と子どもも警察の監視下におかれています。彼女の16歳の息子、包蒙蒙は4度にわたって警察に呼び出され、精神衰弱に近い状態にありま す。警察は包蒙蒙に対して、両親の逮捕に関与するな、両親のために弁護士を雇おうとするな、海外に留学しようとするな、と警告しています。

今日までに、全国で12名の弁護士たちが刑事的強制措置を受けており、1名の弁護士が行方不明です。うち、弁護士との面会を許されたのは1名のみであり、 それ以外の11名は外部社会と完全に断絶された状態にあります。秘密監禁は、最も長く続いている人で14日になります。これに加えて、全国24省の118 人の弁護士と102名の関係者が警察から強制的な面会や呼び出しを受けており、インターネット上で王宇らを支援してはならないと警告を受けています。この数は、増え続けています。

中央電視台、最高人民法院のSNSや、人民日報といった政府系メディアは、裁判で判決が出され ていないにも関わらず、弁護士たちは有罪であると報じていま すが、それは「刑事訴訟法」の規定に反しています。私たちは今回の事件に関わる各種の権利侵害や権力乱用行為に反対します。私たちは法治をもって、権力の でたらめを是正することを求めます。これは、今回の事件にのみ関わる問題ではなく、女性の人権を含む人権の普遍的実現に関わってくる要求といえます。

ここに、私たちは強く呼びかけます。

1.拘禁されているすべての弁護士と関係者を、即時釈放してください。
2.拘束された人びとの法定の権利、すなわち、速やかに家族に通知を送ることや、弁護士との面会を許可することを、認めてください。
3.秘密の場に監禁したり、拷問をしたりすることがないようにしてください。
4.証拠のない名誉毀損の報道をやめてください。
5.社会各界の力をあわせ、今回の事件の進展に注目し続けましょう。

全国のフェミニストたちより
2015年7月30日

署名サイト
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