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【書籍紹介】語られ始めたクメール・ルージュ下の性暴力

2012/11/30
1975年4月~79年1月のクメール・ルージュ独裁の下、カンボジアでは120万とも170万ともいわれる人々が強制労働、飢餓、暴力の犠牲となった。その悲劇は映画『キリング・フィールド』などを通して語られてきたが、女性に対する性暴力は30年も沈黙に閉ざされてきた。日本軍「慰安婦」被害女性たちの闘いと2000年女性国際戦犯法廷にヒントを得て、被害女性の証言と証拠の発掘を地道にすすめてきた現地人権団体Cambodian Defenders Projectの取り組みをまとめたブックレットから。
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“I Could Feel My Soul Flying Away From My Body”: A Stud on Gender-Based Violence During Democratic Kampuchea in Battambang and Svay Rieng Provincesは、2つの州で104人を対象に行われた調査報告書。集団レイプ、監獄内における性的拷問、性奴隷制、男性に対するレイプ、性器切除、強制結婚といったジェンダー暴力の形態や被害者と加害者について分析を行う。(50ページ)
The Mystery of Sexual Violence under the Kumer Rouge Regimeは、美しいポートレート写真とイラストとともに、11地域の18人による処刑の前のレイプや、監獄内における性的拷問についての証言が掲載されている。(56ページ)
Women’s Hearing: The Voices of Women under the Kumer Rougeは2011年12月に開催された被害女性の証言を聞く公聴会の記録。専門家パネルによる勧告も付す。(22ページ)
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