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【書籍紹介】在日朝鮮人女性による「下位の対抗的な公共圏」の形成

2012/11/06

在日朝鮮人女性による「下位の対抗的な公共圏」の形成
大阪の夜間中学を核とした運動

徐阿貴(著)御茶の水書房 5,400円+税

かつて関西の夜間中学は、読み書きを学ぶ中高年の在日朝鮮人1世や2世の女性たちであふれていた。民族差別に加え、女性であるがゆえに非識字・不就学の苦労を背負う女性たちが懸命に学ぶ姿は、ドキュメンタリー等の主題にもなっている。本書で取り上げたのは、東大阪における公立夜間中学の設立運動であり、行政に対し在日朝鮮人女性たちが学びの場の保障を求めた闘いである。運動を通じ女性たちは、庇護される者、あるいは〈母〉としてではなく、日本社会と交渉する主体として地域社会に立ち表れた。民族、ジェンダー、階級構造の中で不可視化されてきた女性たちは、いかにして語る主体となり、主流社会に対抗しうるみずからの公共圏を創りだすに至ったのか。本書は、ポスト植民地的状況と家父長制を生き抜いてきた女性たちのライフストーリーから、これを明らかにする。(徐阿貴)
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