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映画「ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳」試写会に行ってきました

2012/07/09

日本にこんなすごいカメラマンがいたのかと驚いた。

福島菊次郎90歳は、現在、愛犬クロと瀬戸内海の街に暮らしている。敗戦直後から25万枚以上の写真を撮ってきたこの報道写真家はこれまで、ピカドン、自衛隊、安保、三里塚闘争、ウーマンリブ、公害、昭和天皇の戦争責任、祝島、そしてフクシマの原発事故など、日本の不正義に現場の最前線でカメラを向け続けてきた。「問題自体が法を犯したものであれば、カメラマンは法を犯してもかまわないわけです」と報道写真家を目指す若者たちに語る福島の写真は、どれも生々しく激しい。

普段は慣れた手つきで料理をし、散歩途中に道端でクロの毛のブラッシング、原付バイクで補聴器の注文に行く、のんびりしたとてもチャーミングなおじいさん。「だいぶモウロクしているけれど、レンズを通して見た戦後だけは、しっかりと頭に残っているの」と本映画監督の長谷川三郎に話したという。

「日本全体が嘘っぱち」と現在のヒロシマの街並みを見ながら語る福島に、1980年代に生まれた私は教えられることがたくさんあった。日本の戦後はそれについて書かれた本を読めばわかると思っていたが、そんな簡単なことではないと知った。嘘で塗り固められた真実を知るには、嘘を暴いてたたきつけてやろうという精神で戦後を撮り続けてきた福島の写真を見る方がはるかに重要かもしれない。

映画「ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳」は、8月4日(土)よりロードショーです。権力と闘い続けた福島さんの語る日本の本当の姿を観に足を運んで下さい。
映画「ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳」

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