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【書籍紹介】「平等と効率の福祉革命―新しい女性の役割」

2012/03/23
平等と効率の福祉革命――新しい女性の役割 平等と効率の福祉革命――新しい女性の役割
(2011/11/19)
イエスタ・エスピン=アンデルセン

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原題は「未完の革命」。女性だけが家族責任をおしつけられ経済的自律を達成できない社会から、女性も男性も生涯を通じて仕事につき、家族生活にも積極的に関わるというジェンダー役割の変化は、この数十年間に世界中で起きてきた。しかし「革命」の進行が教育程度や収入レベルの高い社会上層だけにとどまっていることは、社会の不平等を増大させ二極化をもたらしているというのが筆者の主張だ。主にヨーロッパ諸国とアメリカからの豊富なデータに基づいて、ジェンダー平等に向けた革命を浸透させ、社会格差を是正し、人々の希望が効率的に満たされるよう調整する社会政策の必要性を、説得力をもって示している。著者の福祉国家三類型論に大きな刺激を受けつつ、フェミニスト批判を発展させてきた大沢真理氏の解説は、いまだ「革命前夜」の日本の現状を照らしつつ、すすむべき方向を示している。(も)
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