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アメリカ:ハリウッドにおけるセクハラを告発「#MeToo」で連帯

2017/10/17

 世界各地で「#MeToo(わたしも)」のハッシュタグを使って自分も被害経験があることを表明し、いかにセクシュアル・ハラスメントなどの性暴力が一般的に行われているのかを訴える動きが広がりを見せている。
 2017年10月15日、アメリカで女優や歌手として活躍するアリッサ・ミラノは、Twitterで「もしセクシュアル・ハラスメントや性暴力にあったすべての女性が『Me,too』と書き込めば、この問題の深刻さを多くの人に知らせることができるかもしれない」と投稿。この書き込みに対して、翌朝までに、3万5000を越える反応が集まった。これをきっかけに「#MeToo」のハッシュタグは、facebook、Twitter、Instagramなどのソーシャルメディアで瞬く間に広がっていったのだ。
 ミラノの書き込みは、2017年10月、ハリウッドの大物プロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタインが、約30年に渡りセクシュアル・ハラスメントの加害を行っていたという報道を受けたものだ。これまで、アンジェリーナ・ジョリーや、グウィネス・パルトローなど、多くの女優やモデルたちが、ワインスタインからのセクシュアル・ハラスメントやレイプの被害を受けたことを公表した。こうした告発を受けて、アカデミー賞を主催する「映画芸術科学アカデミー(AMPAS)」は、ワインスタインを同団体から追放すると発表している。
 今回の告発は、ワインスタインによる被害にとどまらず、多くの俳優たちが性暴力被害を日常的に受けていることを明らかにした。俳優のテリー・クルーズは、過去のセクシュアル・ハラスメント被害と、それに伴うPTSDの経験を公表した。当時、加害者の強力な社会的地位を考慮すると、俳優としての自らの地位が脅かされるのは明白だったため、被害を訴え出ることができなかったと話している。また、歌手のビョークは、映画界そのものが監督などの権力者によるセクシュアル・ハラスメントを当然のものとして容認・黙認し、助長してきたことを批判した。
 #MeTooキャンペーンへの反応は、エンターテインメント界にとどまらない。この呼びかけに賛同する多くの人たちが、ハッシュタグとともに、自分たちが受けた性暴力の被害をソーシャルメディアで共有している。なかには、初めてのセクシュアル・ハラスメント被害の経験や、12歳以下での性暴力被害の経験を語っているものもある。
 ソーシャルメディアを通してジェンダーに基づく差別による被害を告発する運動は今回が初めてではない。2012年から「#EverydaySexism」や「#YouOkSis」などのハッシュタグによって、日常生活における被害経験を共有し記録するオンライン・プラットフォームを生む動きが展開されている。#MeTooも注目を集め、大きな告発の流れを生みそうだ。

【報道】
●The New York Times “#MeToo Floods Social Media With Stories of Harassment and Assault
●The Guardian “Actor Terry Crews: I was sexually assaulted by Hollywood executive

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