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朝鮮学校「高校無償化」適用要請 報告

2011/01/12
本日行われた「高校無償化」適用要請行動のうち、文科省への要請と記者会見に、アジア女性資料センターからも参加してきました。
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現在3年生の子どもたちは3月6日に卒業式をむかえる予定ですが、それまでに支給金を受け取るためには、手続きにかかる時間を考えると、1月中旬、つまり今がギリギリのタイミングです。なんとか今週中にも首相に決断してほしいと、民主党大会を明日に控えた今日、要請行動をセットしました。
高木文科大臣は、首相の指示さえあれば、すぐに手続きを進めたいと言っているのに、肝心の首相は内閣改造などを理由にはっきりした態度を示していません。
記者会見では、外国人学校の制度化を進める運動をしている田中宏さんが、「高校無償化は、(学校教育法)一条校ではない各種学校を、一条校と同等の内容の教育を行っていると認める画期的な制度だが、そこから朝鮮学校だけが除外されるのは公の差別だ」と指摘しました。
朝鮮高校に「高校無償化」が適用されないということは、朝鮮学校を日本の「高校」とは認めない、ということになってしまいます。そのことについて、朝鮮高校の校長先生は、「このまま卒業式で、実は君たちは高校3年生ではなく、各種学校に通う18歳という扱いなんだ、差別をなくすことができなくて残念だと、子どもたちに話していいのか」と苦しい胸のうちを話されました。
また、高校3年生の息子さんがいるオモニは「大学受験を控えた息子にはこの1年、勉強に専念してほしかったが、本人の意思で街頭に差別撤廃を訴えに行くことを止められなかった。しかしその努力もむくわれず、日本社会の差別を知るきっかけになってしまった。子どもには差別に慣れてほしくない」と話されました。
また記者たちに向かって、「どんな言葉を使えば差別が伝わるのだろう。知っている日本語は全部使ってしまった。言葉をもっているみなさんには、差別廃止に向かうような記事を書いてほしい」と訴えられたのが、心に残りました。連絡会からは50人ほどが参加していたと思います。
タイムリミットは迫りつつあります。ほんとに間に合わなくなれば、大規模な大衆行動や法的手段も視野に入れざるを得ないと、連絡会では議論していますが、やはりその前に、政府が自ら責任を果たしてほしいです。
とりあえず、報告でした。
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