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【北京報告】②日本政府代表、行動綱領に言及せず!

2005/03/03

日本政府代表、行動綱領に言及せず!

3月2日午後、本会議で日本政府代表団を代表して西銘政務官がスピーチ
を行いました。

その日の朝、アメリカ代表が、以下に多くの中東の女たちを解放して
やったか、いかに多くの金を与えてやったかを得々としゃべる一方、
中絶の権利は認められないと主張して参加者たちをうんざりさせたば
かり。このような中で、アメリカの忠実な子分と見られている日本が
どのような態度表明を行うのか注目される中でのスピーチでした。

西銘政務官は、日本政府のこれまでの取り組みを報告するとして、男女
共同参画機構の強化、男女共同参画社会への取り組み、女性に対する暴
力への取り組み、海外援助などについて日本語で報告。また小泉政権に
なってから女性閣僚8名、女性知事4名が誕生したと述べて、「これこそ
女性の政治進出を示すものです」などとのたまいました。

唖然としているうちに5分足らずのスピーチは終了。この間、北京宣
言・行動綱領への再確認とコミットメントを表明するどころか、言及
さえしませんでした!

書面で提出された長い版には言及されているとの情報もありますが、
まさにこれらの再確認こそが重要な場面で言及を避けるとは、よほど
の政治オンチか、アメリカの顔色をうかがっていると思われてもしか
たのない態度です。

3月4日にも政治宣言の採択を控え、各国のNGOは、自国政府にアメリカ
案になびかないようはたらきかけをつよめています。こちらでもできる
ことをしたいと思っていますが、ぜひ日本にいらっしゃるみなさまから
も、北京宣言・行動綱領、女性差別撤廃条約を再確認する宣言草案を明
確に支持するよう、はたらきかけてください。よろしくおねがいします!

もとやま

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