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ネパールの紛争とジェンダー正義を考える ~紛争で夫を亡くした女性たちの「癒し」と権利~

2010/01/13

ネパールの紛争とジェンダー正義を考える

~紛争で夫を亡くした女性たちの「癒し」と権利~

ネパールは共産党毛沢東主義派と当時の政府の間の人民戦争で2006年まで約10年間内戦状態にありました。2008年4月に制憲議会選挙が開かれ、連邦共和制への移行を果たしたものの、和平プロセスの遅延、中でも正義の問題が軽視される中、紛争犠牲者への支援は行きわたらず、和解も進んでいません。
紛争中、警察、国軍、人民解放軍の兵士が戦闘によって命を失ったほか、民間人も犠牲になり、夫を失う女性が急増しました。世俗国家となった後もヒンドゥ教の影響が残るネパールでは、寡婦は差別の対象となり、夫の家族から制裁を加えられることさえあります。子どもの養育責任をひとりで負う女性たちの多くは、初めて自分で生活の糧を得ねばならない境遇となり厳しい生活を強いられています。
 Women for Human Rights; Single Women Group(WHR)は、配偶者と死別・離別した女性たちの当事者団体として、紛争で夫を亡くした女性の支援を行っています。紛争犠牲者の中には、今も行方のわからない人が千人以上います。こうした女性たちのためにWHRが実施しているRahaat(癒し)という事業に関った与那嶺涼子さんが、生活再建の支援やカウンセリングで出会った女性たちの現状、また現在のネパールで最も力強い女性運動を展開するWHRの経験について話します。

講師:与那嶺涼子さん
背景説明:田中雅子(アジア女性資料センター運営委員)

Women for Human Rights; Single Women Group(WHR) 寡婦のための人権団体
湾岸戦争に従軍した軍医の夫を亡くしたリリ・タパさんが1994年に設立。夫を亡くした女性たちへのピア・カウンセリングや収入向上、子どもの就学支援のほか、和平やシングル女性の政治参加についてアドボカシー活動を行う。 http://www.whr.org.np/

与那嶺涼子さん プロフィール
沖縄県出身。イギリスで「ジェンダーと開発」を学んだ後、おきなわ女性財団勤務を経て名桜大学、沖縄大学非常勤講師として英語とジェンダー学を担当。県男女共同参画審議会委員として行政の男女共同参画事業にも関わる。2008年より青年海外協力隊員としてネパールで活動。WHRでは、Rahaatのプロジェクト責任者、また国連や国際機関やNGOからなる「ジェンダーとトランジショナルジャスティス・ネットワーク」窓口を務めた。

日時:2010年1月13日(水)19:00~21:00
場所:渋谷区女性センター・アイリス⇒地図はこちらから。
主催:アジア女性資料センター
後援:日本ネパール協会
協力:アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)
参加費:一般1000円、会員700円
問合せ:アジア女性資料センター

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