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沖縄でのフィリピン人レイプ被害者に正義を!

2008/02/25

在日フィリピン人団体「ミグランテ・ジャパン」と、フィリピンの女性団体「ガブリエラ」による抗議声明を、連帯をこめて紹介します。

■ミグランテ・ジャパン
沖縄でのフィリピン人レイプ被害者に正義を!

ミグランテ・ジャパンは沖縄での米兵によるフィリピン人女性に対するレイプ事件を強く弾劾する。われわれは徹底的な調査を要求する。われわれは米国政府に対して、すばやく公正な調査をおこなうために、犯人とされる人物を引き渡すことを要求する。

またもやわれわれの同胞であるフィリピン人に対するレイプ、犯罪が発生した!
われわれはまたもや米兵がそれを引き起こしたことに憤っている。2006年11月、22歳のフィリピン人女性をレイプした米海兵隊員が有罪判決を受けた。
このレイプ事件はフィリピン国内で起き、広くメディアの注目を浴びた。しかし、米国政府は-アロヨ政権の黙認のもとで-判決を支持するのではなく、有罪を宣告されたレイプ犯、ダニエル・スミスの「逃亡」を企図した。被害者が苦痛と絶望にさいなまされ続けている一方で、スミスは在フィリピン米国大使館で保護監督下に置かれたまま時を楽しんでいる。

ミグランテ・ジャパンは、沖縄のホテルの室内でレイプされたフィリピン人女性に起こったのと同様のことがこれ以上繰り返されることをのぞまない。われわれは、ブッシュ・福田がこの事件をもみ消し、女性たち、そしてわれわれ日本にいるフィリピン人移民の誇りを傷つけることを許さない。われわれは、米軍によるのではなく、この犯罪の真相を突き止めることができる公正な機関によるすばやく徹底的な調査を要求する。そしていったん罪が証明されるならば、正義が執行されることを要求する。

ミグランテ・ジャパンは、フィリピン人移民に対しておこなってきたすべての犯罪のためにアロヨ政権を非難する。政府のほとんどすべての機関でおこっている無類の腐敗によって、限られた資源が食いつくされ、ますます多くのフィリピン人が海外での運だめしに追いやられている。いったん海外に出てしまえば、移民たちは実際には必要とされるドルを送金するドル箱として扱われるが、しかし必要なときにはいつも無視され、裏切られている。

いまこそ虐げられた海外の兄弟姉妹たちへの憂慮を示すときだ。われわれはアロヨ政権が沖縄でのレイプ被害者に手を差しのべ、法的に、領事館として、また物質的なすべての必要な支援を提供することを要求する。

ミグランテ・ジャパンはまた、沖縄の人々に、日本駐留の米兵によって犠牲になったわが同胞を含む犠牲者を支援し立ち上がってくれるよう訴える。われわれの経験から言えば、米国政府が問題をぼかして被害者を苦しめながら、真実を覆い隠すためにできることはなんでもしてくるであろうことはほとんど確実だ。

ミグランテ・ジャパンはレイプ被害者の正義を要求して東京の米国大使館への抗議行動に取り組むことを誓い、米国の覇権の象徴であり、民族の主権に対する直接的な攻撃である日本およびアジア地域のすべての米軍基地・施設の撤去という日本の人々の要求を共にして行動する。

■ガブリエラ緊急声明
2008年2月23日
ガブリエラ事務局長 エミ・デ・ヘスス

在日米軍兵士によるフィリピン女性への性的暴行を弾劾し
アジアからの米軍総撤収を要求する

 フィリピン全国女性団体連合ガブリエラは、ふたたびフィリピン女性が米兵によって、今度は沖縄で性的暴行を受けたことに強い憤りを表明する。それに先立って沖縄では14歳の少女に対する強かん容疑で米海兵隊員が逮捕されている。いまこそ米国政府は軍事的侵略政策を停止し、主権国家から米軍をすべて撤収するべきだ。

 海外の諸国における米軍の駐留は明らかに、世界中で国家の主権を侵害している。とりわけアジアの女性たちは、優越主義的で、性的暴力を平然と振るう米兵たちが徘徊することによって、安全を奪われている。「米国は世界の警察だ」という信仰で武装し、性差別と暴力という軍隊的文化を身につけた米兵が、アジアの女性たちに性暴力を行使するということは意外なことではない。そして加害米兵に対する不処罰がこの事態をさらに悪化させているのである。

 22歳の「ニコール」に対する強かん事件と、4名の加害米兵に対する彼女の勇気ある闘いは、米軍の残虐行為のなかでももっとも有名な事件のひとつとなった。マカティ地裁は加害者ダニエル・スミス伍長に対して有罪判決を下した。だがアロヨ大統領はスミスの身柄を米国大使館に引き渡し、これによってニコールが得たはずの正義は奪われた。アロヨ大統領のこの行為はすべての米兵たちに、女性たちを暴行してもよい、処罰はしない、というメッセージを送るものとなった。

 今日までに、フィリピンでは17から24回の米比合同軍事演習(いわゆるバリカタン軍事演習)が行われており、そのなかでフィリピン人の生命に対して無数の損害が引き起こされている。それにもかかわらず、アロヨ大統領は米国に従属的な姿勢をとりつづけ、フィリピン人を米軍の虐待と搾取の餌食にしている。

 ガブリエラは世界の女性たち、とくに米国の軍事侵略、米軍による虐待に苦しめられている女性たちとともに、抗議と要求の声をあげる。米軍はいますぐ出て行け!米国による軍事介入を終わらせよう!

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