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『週刊新潮』記事に抗議の申し入れを行いました

2008/02/20

アジア女性資料センターは他の36団体とともに19日、在沖米兵による性暴力事件を扱った2月21日号の『週刊新潮』記事に対し、以下の申し入れを行いました。

2008年2月19日

〒162-8711
東京都新宿区矢来町71
株式会社 新潮社
代表取締役社長 佐藤隆信 様

私たちは、御社発行の『週刊新潮』2月21日号(2008年2月14日発行)に掲載された記事『「危ない海兵隊員」とわかっているのに暴行された沖縄「女子中学生」』に抗議し、社会的に責任ある対応を求めます。

この記事では、2月10日に沖縄県で発生した在沖米兵による性暴力事件に関して、被害者の住居や学校のある自治体名が挙げられています。また、少女が性暴力の被害にあったのは、海兵隊員に対する認識が甘かったからだと、あたかも事件の責任は被害者の側にあるかのように書かれています。

これは、すでに心身に大きな傷を負っている性暴力被害者に対する「セカンド・レイプ」にほかなりません。しかも大きな社会的影響力をもつ出版メディアが、いっそうの被害者バッシングを煽るような言説を流布するとは、あまりに無責任で悪質な態度ではないでしょうか。

他のどの犯罪よりも性犯罪においては、性差別的偏見のために被害者の「落ち度」が強調されることによって、被害が矮小化され、加害者が免責されてきました。責められるべきは加害者であり、被害者ではありません。このような言説は、被害者を精神的にさらに傷つけ、被害からの回復を阻害することにもなります。

表現の自由とは、いかなる人権侵害も許されることを意味しません。大きな権力を持つマスメディアの担い手として、性暴力被害者のプライバシーと人権を守る社会的責任をどのように考えておられるのでしょうか。2月29日までに、御社の責任ある回答を求めます。

なお、ご回答は公表しますので、文書にて、下記宛にご送付ください。

アジア女性資料センター
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町14-10-211
TEL:03-3780-5245 FAX:03-3463-9752

申し入れ団体(37団体)

アジア女性資料センター
アジア連帯講座
アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)
いのちを大切にしようねの会
いまなろ会
女のホットライン
NPO法人女のスペース.おん
かながわ女性会議 女性の人権を考える委員会
基地・軍隊を許さない行動する女たちの会
基地はいらない!女たちの全国ネット
ぐるーぷ赤かぶ
「婚外子」差別に謝罪と賠償を求める裁判を支援する会
NPO佐倉こどもステーション
三多摩・フィリピン資料センター
三多摩・カサナグの会
杉並の教育を考えるみんなの会
NPO性教育ラボラトリー関西
戦争と女性への暴力日本ネットワーク(VAWW-NET Japan)
デルタG
豊中女性史を拓く会
南京への道・史実を守る会
日本基督教団西東京教区社会部委員会
命どぅ宝ネットワーク
ふぇみん婦人民主クラブ
ふぇみん婦人民主クラブ あんだんて支部
ふぇみん婦人民主クラブ 京都洛友支部
撫順の奇蹟を受け継ぐ会
部落解放同盟東京都連墨田支部 女性部
へいわとふくしを見つめる会
北海道ウイメンズ・ユニオン
北海道シェルターネットワークオルタモンド
みるくの会フェミニストカウンセリング東京
ヤパーナ社会フォーラム
許すな!憲法改悪・市民連絡会
琉球センター・どぅたっち
A-menace collective
CAWネット・ジャパン

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