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国連平和維持軍の児童に対する性的虐待にメス

2008/06/02

イギリスのNGO「セイブ・ザ・チルドレン」が、広範囲にわたって行われている子どもへの性的虐待に国連平和維持軍が関与しているとする報告書を発表しました。
報告書は、スーダン南部、象牙海岸、ハイチで昨年行われた現地調査、10~17歳の129人の少女と121人の少年、成人に対する部外秘の面接調査、フォーカスグループ法による調査に基づいて作成されたもので、性行為を断ったら食料援助を拒否された、性行為を強要された、児童ポルノに加担させられた、不適切な接触やキスを強要されたなど、平和維持軍と国際援助ワーカーによる子どもたち(最年少は6才)に対する非常に多くの性犯罪の事例が記述されています。同団体は、これまで性的虐待が報告されてこなかったのは、報復への恐れと恥辱感のために、子どもたちが名乗り出るのを恐れたためだと述べています。
平和維持軍による性的虐待は以前から報告されており、国連は、2005年はじめに、平和維持軍の兵士がコンゴで食料や少量のお金と交換に、コンゴ人の女性や少女と性行為をもったことが明らかになってからは、すべての平和維持部隊の兵士に性的虐待に関する研修を受けることを求めていましたが、違反者への処罰は個々の国に任せられたままでした。
報告を受けてパン・ギムン国連事務総長は、ごく一部の平和維持軍と援助ワーカーが守るべき子どもたちを虐待していることは深刻な問題であり、実態調査を行うとともに、加害職員に対しては断固とした措置をとると述べています。
The Associated Press, UN to Investigate Report of Peacekeepers Sexually Abusing Children (5/28)

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