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オーストラリア:首相がアボリジニに謝罪

2008/02/15

オーストラリアのケビン・ラッド首相は12日、2世紀にわたる白人入植のもとで先住民アボリジニの人々が被った不正義に対し、歴史的な謝罪を行いました。「誇り高い人々と文化に侮辱を与え、おとしめたことをおわびする」とした動議は、招かれた先住民の代表約100人が見守る中、下院で前回一致で可決されました。「同胞である先住民の人たちに深い悲しみ、苦痛および損失を与えた歴代政府と歴代議会の法律と政策を陳謝する」と真摯に語るラッド首相の言葉は、全国にテレビで同時中継され、多くの人々が涙を流しながらその様子を見守ったということです。

オーストラリアでは、白人移民優遇政策の下で、 1970年代までに約10万人の子どもが親から強制的に引き裂かれ同化教育を強いられました。ラッド首相は、これら「盗まれた世代」と呼ばれる人々だけでなく、より広範な暴力と差別的政策について謝罪を行ったものです。前ハワード政権は謝罪を拒否していましたが、政権交代により、踏み込んだ謝罪決議が可能になりました。
歴史的過ちに対しどのように政治的責任を取るか、日本にとっても重要な先例を示してくれたと言えます。

豪政府と議会、先住民に初の謝罪 親子強制隔離政策で
朝日 2008年02月13日23時51分
http://www.asahi.com/international/update/0213/TKY200802130289.html

ラッド首相のスピーチの全文日本語訳は、オーストラリア大使館のサイトで読むことができます。
ケビン・ラッド首相による盗まれた世代への謝罪

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