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フィリピン:スービックレイプ事件被害者への連帯を表明

2006/07/26

フィリピン・スービックで起きた米軍兵士によるレイプ事件は現在審理が続行中です。アジア女性資料センター運営委員長丹羽雅代が7月19日に裁判を傍聴し、被害女性の連帯を表明したことは、現地の新聞でも大きく報じられました。

Two Japanese surprised why ‘Nicole’ in court
http://specials.inq7.net/thesubicrapecase/index.php?ver=1&index=1&story_id=10787
Japanese women, unionists back Subic rape complainant
http://specials.inq7.net/thesubicrapecase/index.php?ver=1&index=1&story_id=10490

以下はインクワイアラー紙の記事の翻訳です。

マニラへ休暇旅行に来ていて、7月18日(火)マカティ地裁でのスービックレイプ裁判を傍聴した二人の日本人女性にとっては、短期旅行のなかでは歓迎すべき「寄り道」になりました。結局のところ、彼女たちは日本における「ニコル」のような女性を助けるために働いている人たちでした。

丹羽雅代さんと長橋美保さんは、通訳の助けを借り、4人の米海兵隊員を強姦で訴えているフィリピン女性に対する支援のいわば舞台である、マカティ地方裁判所の法廷での4時間にも及ぶ裁判審理を傍聴しました。

裁判傍聴後のインタビューで丹羽さんは、ニコルさん自身が裁判審理を見守る状態に居させられ、同時にニコルさん自身も入れ替わり立ち代り傍聴人の目にさらされていた法廷のやり方(被害者原告に対する取り扱い方)に「驚き」を表明しました。

「日本では、裁判所でのデリケートな議論の間、被害者を公衆の眼に晒されることから守る傾向にあります。実際には、法廷での被害者の尋問は極力少なくして、文書で行います」、「その人はすでに強姦されているのですから、再び犠牲者を傷つけたくはありません。レイプについてのデリケートな議論が彼女の前で行われれば、彼女は同じ苦痛を経験するでしょう」と、丹羽さんは通訳を通して言いました 。
「裁判のそのような場面では、原告は通常傍聴人から保護され、他の部屋へ移されています」と彼女はつけ加えました。
長橋さんは、裁判を傍聴しもうひとつのことに気がつきました。被告の4人の米海兵隊員は、「何一つ反省している様子もなく、まったく当たり前のような態度でした。」

「ニコル」事件は他人事ではない

彼女たちの国に駐留している米軍兵士に対して、性暴力事件での正義を求める叫びを上げる日本女性たちの話は、二人の日本人女性にとって他人事ではありません。
丹羽さんは、東京に拠点を置く日本のアジア女性資料センターの責任者で第二次世界大戦の日本軍「慰安婦」の生活支援のために働いていて、また日本に駐留する米兵の暴力と性犯罪の被害者の支援のために働いています。
長橋さんは、日本での活動家団体のなかでの丹羽さんの同僚であり、東京で活動する労働団体である三多摩カサナグの会の事務局員でもあります。

「声」を聞きとろう
2人の訪問者は、女性権利擁護団体カイサカ(Kaisa Ka:進歩的女性連盟)事務局長で、タスクフォーススービックレイプ(TFSR)のメンバーでもあるロットロット・レキゾさんの招きで街に来ました。
2人の女性は、ニコルさんの事件と同じような事件についての「声」に耳を傾け続けるように、フィリピンの人々を促しました。
「政府はこのような事件を、すっかり隠してしまうのです。」と彼女たちは言いました。彼女たちは日本人がニコルさんの事件をほとんど知らないのを嘆きました。
2人の女性は、7月18日(火)の法廷審理の始めと終わりに、ニコルさんと彼女の家族と握手しました。
澤田公伸さん(このレポートのための通訳として勤めた日本の通信社マニラ新聞のための通信員)によると、2人の女性は実はマニラの個人的な旅行に来ていて、ちょうど歴史的なこの裁判に出席するために、立ち寄ったとのことです。

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